lsb_release – ディストリビューション情報を表示するコマンド

OS情報

lsb_release コマンドは、Linux Standard Base (LSB) に基づいてシステムのディストリビューション情報を表示 するコマンドです。
OS の種類・バージョンを確認する際に利用され、スクリプトでの環境分岐やトラブルシューティングに役立ちます。

構文(Syntax)

lsb_release [オプション]

主なオプション一覧

オプション説明使用例
-vLSB のバージョンを表示lsb_release -v
-iディストリビュータ名を表示lsb_release -i
-d説明(ディストリビューション名とバージョン)を表示lsb_release -d
-rリリース番号を表示lsb_release -r
-cコードネームを表示lsb_release -c
-aすべての情報を表示lsb_release -a
-hヘルプを表示lsb_release -h

実行例

全情報を表示

lsb_release -a

出力例:

No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description:    Ubuntu 22.04.3 LTS
Release:        22.04
Codename:       jammy

ディストリビューション名のみ表示

lsb_release -i

出力例:

Distributor ID: Ubuntu

バージョン番号のみ表示

lsb_release -r

出力例:

Release: 22.04

コードネームを表示

lsb_release -c

出力例:

Codename: jammy

LSB バージョンを表示

lsb_release -v

出力例:

LSB Version:    core-11.1.0ubuntu2-noarch:security-11.1.0ubuntu2-noarch

エラー例(存在しないオプション)

lsb_release --xyz

出力例:

lsb_release: unrecognized option '--xyz'

関連コマンド

  • cat /etc/os-release : OS 情報を表示(近年はこちらが主流)
  • uname -a : カーネルやアーキテクチャ情報を表示
  • hostnamectl : OS とカーネル情報を表示

備考

  • lsb_release は LSB パッケージ (lsb-release) をインストールしないと利用できない場合があります。
    • Ubuntu/Debian 系: sudo apt install lsb-release
    • RHEL/CentOS 系: sudo yum install redhat-lsb-core
  • 近年は LSB が非推奨になりつつあり、/etc/os-releasehostnamectl の利用が推奨されます。

参考

Bash玄

はじめまして!Bash玄です。

エンジニアとしてシステム運用に携わる中で、手作業の多さに限界を感じ、Bashスクリプトを活用して業務を効率化したのがきっかけで、この道に入りました。「手作業は負け」「スクリプトはシンプルに」をモットーに、誰でも実践できるBashスクリプトの書き方を発信しています。

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