last – ログイン履歴を表示するコマンド

履歴・補完
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last コマンドは、Linux システムのログ (/var/log/wtmp) を参照し、成功したログイン・ログアウトの履歴 を表示するコマンドです。
実務では、誰がいつログインしたか、システムがいつ再起動されたかを調査する際に利用されます。

構文(Syntax)

last [オプション] [USER] [TTY...]

主なオプション一覧

オプション説明使用例
(なし)すべてのログイン履歴を表示last
-n NUM最新 NUM 件のみ表示last -n 10
-f FILE/var/log/wtmp 以外のログファイルを指定last -f /var/log/wtmp.1
-Rホスト名を表示しないlast -R
-a最後の列にホスト名を表示last -a
-xシステムシャットダウンや再起動の情報も表示last -x

実行例

すべてのログイン履歴を表示

last

出力例:

alice   tty2     :0               Fri Aug 21 09:00 - 09:45  (00:45)
bob     pts/0    192.168.1.20     Fri Aug 21 08:50 - 09:10  (00:20)
reboot  system boot  5.15.0-56-generic Fri Aug 21 08:00   still running

最新5件のみ表示

last -n 5

出力例:

eve     pts/1    203.0.113.5      Fri Aug 21 10:00 - 10:10  (00:10)
...

特定ユーザーのログイン履歴を表示

last alice

出力例:

alice   tty2     :0               Fri Aug 21 09:00 - 09:45  (00:45)

システムの再起動履歴を表示

last -x | grep reboot

出力例:

reboot  system boot  5.15.0-56-generic Fri Aug 21 08:00   still running

エラー例(存在しないユーザーを指定)

last unknownuser

出力例:

(表示なし)

関連コマンド

  • lastb : 失敗したログイン履歴を表示(/var/log/btmp を参照)
  • who : 現在ログインしているユーザーを表示
  • w : 現在ログインしているユーザーと稼働状況を表示
  • faillog : ユーザーごとのログイン失敗回数を管理

備考

  • last/var/log/wtmp を参照します。ログがローテーションされている場合は古い記録は別ファイル(例: /var/log/wtmp.1)に保存されます。
  • 出力には「ログイン開始時刻」「終了時刻」「セッション時間」が含まれます。
  • rebootshutdown も履歴として表示されます。
  • 一般ユーザーでも利用可能ですが、ログの参照権限はシステム設定に依存します。

参考

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Bash玄

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