userdel – ユーザーを削除するコマンド

ユーザー管理
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userdel コマンドは、Linux システムから既存のユーザーアカウントを削除するためのコマンドです。
実務では、退職者や不要になったアカウントを整理する際に利用されます。

構文(Syntax)

userdel [オプション] USER

主なオプション一覧

オプション説明使用例
(なし)ユーザーアカウントのみ削除(ホームディレクトリやファイルは残る)sudo userdel alice
-rユーザーのホームディレクトリとメールスプールも削除sudo userdel -r alice
-f強制削除(ログイン中でも削除可能)sudo userdel -f alice

実行例

ユーザーを削除(ホームディレクトリは残す)

sudo userdel bob

/home/bob は残り、ユーザーのみ削除される)

ユーザーとホームディレクトリを削除

sudo userdel -r charlie

/home/charlie も同時に削除される)

強制的にユーザーを削除

sudo userdel -f dave

(ログイン中でも削除可能。ただしファイルが残る可能性あり)

存在しないユーザーを削除

sudo userdel unknown

出力例:

userdel: user 'unknown' does not exist

エラー例(sudoなしで実行)

userdel eve

出力例:

userdel: Permission denied.
userdel: cannot lock /etc/passwd; try again later.

関連コマンド

  • useradd : 新しいユーザーを作成
  • usermod : ユーザーの属性を変更
  • passwd : ユーザーのパスワードを変更
  • groupdel : グループを削除

備考

  • 設定は /etc/passwd, /etc/group, /etc/<shadow> に反映されます。
  • -r を付けない場合、ホームディレクトリや所有ファイルが残り、手動で削除する必要があります。
  • 強制削除(-f)はシステムに不整合を起こす可能性があるため注意が必要です。
  • 重要なシステムアカウント(例: rootdaemon)を削除するとシステムに障害が出る可能性があります。

参考

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