tail – ファイルの末尾を表示するコマンド

整形・フォーマット
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tail コマンドは、テキストファイルの末尾部分を表示するためのコマンドです。
実務では、ログファイルの最新の記録を確認する際によく利用されます。

構文(Syntax)

tail [オプション] [FILE...]

主なオプション一覧

オプション説明使用例
(なし)ファイル末尾10行を表示tail /var/log/syslog
-n NUM指定した行数を末尾から表示tail -n 50 /var/log/syslog
-fファイル末尾を継続的に監視(追記を表示)tail -f /var/log/syslog
-F-f と同じだがファイルローテーションにも対応tail -F /var/log/syslog
-c NUM末尾から指定したバイト数を表示tail -c 100 syslog.txt
--pid=PID指定したプロセスが終了したら自動的に終了tail -f --pid=1234 /var/log/syslog
-q複数ファイルを表示する際にヘッダーを表示しないtail -q file1 file2

実行例

ファイルの末尾10行を表示

tail /var/log/syslog

出力例(例示):

Aug 21 09:00 server systemd[1]: Started Session 42 of user alice.
Aug 21 09:01 server sshd[1234]: Accepted password for bob from 192.168.1.20 port 54321 ssh2
...

ファイル末尾50行を表示

tail -n 50 /var/log/syslog

ログをリアルタイム監視

tail -f /var/log/syslog

(新しいログが追加されるたびに出力され続ける)

ログを監視しつつ、プロセス終了で停止

tail -f --pid=1234 /var/log/syslog

(PID 1234 のプロセス終了時に tail も終了する)

複数ファイルの末尾を表示

tail -n 5 file1.txt file2.txt

出力例:

==> file1.txt <==
(末尾5行)

==> file2.txt <==
(末尾5行)

エラー例(存在しないファイル)

tail missing.txt

出力例:

tail: cannot open 'missing.txt' for reading: No such file or directory

関連コマンド

  • head : ファイルの先頭を表示
  • less : ファイルをページ単位で閲覧
  • cat : ファイルの内容をすべて表示
  • grep : 特定の文字列を検索

備考

  • -f はログ監視に非常に便利で、grep と組み合わせて使われることが多い(例: tail -f syslog | grep ERROR)。
  • -F はログローテーション環境で特に有効。
  • 一般ユーザーでも利用可能だが、システムログなどは閲覧権限が必要。

参考

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