失敗しないBash勉強法|KWLチャートで「最初の10コマンド」を攻略

Bashをこれから学ぶ人が、最初の10コマンドでつまずかないように、短時間で身につく勉強法を提示します。
3×3行のKWLチャートを使い、迷わず反復できるBash勉強法で「最初の10コマンド」を確実に定着させる到達点を目指します。

まず「勉強法の型」を決める:KWLチャート3×3行

最短で定着させるには、学ぶ内容より先に勉強法の型を決めます。
KWLチャートは1コマンドあたりKnow(知っている)/Want(知りたい)/Learn(学んだ)を各3行に限定するのがコツです。制約が迷いを消し、Bash勉強法を反復しやすくします。

KWLとは(Know/Want/Learnの意味と効果)

Knowは「自分がすでに知っていること」を3行で書き、初期理解を可視化します。
Wantは「できるようになりたい操作」を3行で具体化します(例:再帰的にlsしたい、隠しファイルだけ見たい)。
Learnは手を動かした結果を3行で要点化し、“できた/できなかった/次に試す”を明確にします。3×3行に収めることで、復習と検索が速くなります。

そのまま使えるMarkdownテンプレ

以下をメモアプリやエディタに貼り付け、各コマンドごとに複製して使います(各行は20〜40字目安)。

## KWL|<コマンド名>(日付: YYYY-MM-DD)

### Know(今わかっていること:3行)
- 
- 
- 

### Want(できるようにしたい:3行/具体的な動作)
- 
- 
- 

### Learn(やって得た要点:3行/結果と次アクション)
- できた:<確認したコマンド/出力の要旨>
- つまずき:<原因メモ or 未解決事項>
- 次の一歩:<追加で試す/関連コマンド>

ポイントは「Wantを動作ベースに書く」ことです(例:lsなら「拡張子で絞る」「更新時刻で並べる」など)。抽象表現を避けると、Learnに具体的な検証結果が残り、次の復習で迷いません。

最初の10コマンドをKWLで回す手順(1コマンド5〜7分)

KWLチャートを使うと、1コマンドごとに5〜7分の小サイクルで回すことができます。まとまった時間がなくても、短いセッションで確実に身につけられます。

対象:ls / cd / pwd / cat / less / cp / mv / rm / mkdir / grep

これらは「ディレクトリ移動」「ファイル表示・操作」「検索」の基礎を支える最初の10コマンドです。日常的に必ず使うので、ここを定着させれば次の学習がスムーズになります。

リファレンスページ:ls / cd / pwd / cat / less / cp / mv / rm / mkdir / grep

進め方:Know→Want→試行→Learn→“次の一歩”記載

  1. Know(30秒)
    そのコマンドについて「すでに知っていること」を3行で書きます。曖昧でもOKです。
  2. Want(1分)
    「やりたい操作」を3行書きます。例:lsなら「隠しファイルを見たい」「更新日順に並べたい」。
  3. 試行(3〜4分)
    実際にシェルで打ち込み、man--helpも確認します。動作結果をスクリーンショットや出力例として残しておくと復習に便利です。
  4. Learn(1分)
    成果を3行にまとめます。必ず「できたこと」「できなかったこと」「次に試すこと」を記載するのがポイントです。
  5. 次の一歩(30秒)
    Learnの最後の行を次回Wantにコピーします。これで復習ループが自動的に回ります。

この流れを10コマンドに適用すると、1セッション=30〜60分で「知っている→使える」への橋渡しが可能です。

サンプル:ls・cd・grepを30分で定着(書き方例つき)

ここでは実際にKWLチャートを3コマンドに適用した例を示します。1コマンドあたり10分、合計30分で「試した→まとめた→次の一歩」が残るサイクルになります。

ls のKWLサンプル

# `ls` のKWLサンプル

**Know**

* `ls`でファイル一覧を表示できる
* よくオプションなしで使っている
* 色付き表示は環境依存で変わる

**Want**

* 隠しファイルを確認したい
* ファイルサイズを見やすく表示したい
* 更新日時順に並べたい

**Learn**

* `ls -a`で隠しファイルを確認できた
* `ls -lh`でサイズが人間に読みやすい形になった
* `ls -lt`で更新日順に並べられた/次は`ls -ltr`で逆順を試す

cd のKWLサンプル

# `cd` のKWLサンプル

**Know**

* ディレクトリ移動に使う基本コマンド
* `cd ..`で1つ上の階層に戻れる
* `cd ~`でホームに移動できる

**Want**

* 直前のディレクトリに戻りたい
* 絶対パスと相対パスの違いを整理したい
* ショートカット的な移動を試したい

**Learn**

* `cd -`で直前のディレクトリに戻れることを確認
* 絶対パス `/home/user` と相対パス `../` の違いを比較できた
* 次はシンボリックリンク先に移動して挙動を確認する

grep のKWLサンプル

# `grep` のKWLサンプル

**Know**

* テキストから特定の文字列を検索する
* 形式は `grep パターン ファイル名`
* デフォルトでは部分一致検索になる

**Want**

* 大文字小文字を無視して検索したい
* 行番号と一緒に結果を表示したい
* 正規表現を使って複数条件を指定したい

**Learn**

* `grep -i`で大文字小文字を無視できた
* `grep -n`で行番号つきの検索結果を出力できた
* `grep -E "foo|bar"`で正規表現による複数検索が可能/次は正規表現の基礎を確認する


Wantの置き方(疑問を行動に落とすメモ化)

「抽象的に“理解する”」ではなく、動作ベースで書くことが大切です。

例:

  • ls → 「隠しファイルだけ表示したい」「更新日順に並べたい」
  • cd → 「一つ上の階層に移動したい」「直前のディレクトリに戻りたい」
  • grep → 「特定の単語を含む行だけ抽出したい」「大文字小文字を無視して検索したい」

こうしてWantを具体的にすることで、Learnに「成功/失敗」が明確に残ります。

Learnの要点化(結果と次アクションを1行で)

Learn欄は事実+次の行動を必ず書きます。

例:

  • ls → 「ls -aで隠しファイル確認できた/次はls -lhでサイズを見やすく」
  • cd → 「cd -で直前のディレクトリに戻れた/次はショートカットに挑戦」
  • grep → 「grep -iで大文字小文字無視できた/次は正規表現を試す」

この「Learnの1行アクション」が翌日のWantにつながり、復習サイクルを自然に生みます。


このように、Wantを具体的な操作に落とし込む → Learnに「できた/できない/次に試す」を残すことで、復習が簡単になり、次回学習が自動的につながります。

つまずいたら:関連ページで補強&継続の工夫

KWLチャートを回していても、すぐに答えが出ない疑問に出会うことがあります。そのときは無理に1人で抱え込まず、関連ページを参照して補強するのが効率的です。

学習ハブ・実務レシピ・トラブルシューティングへの橋渡し

「調べる道筋」を最初から決めておくと、学習が止まらずに続きます。

復習ループ:翌日3分/週次10分の見直し

学んだ内容は忘れる前に短く復習します。

  • 翌日は3分で前日のKWLを読み返す
  • 週末に10分、全10コマンドを流し見する

このリズムを守ると、短期記憶が中期記憶に移り、反復せずとも自然に定着します。

まとめ

Bash学習ロードマップを基盤に、KWLチャートを「最初の10コマンド」に適用すれば、入門の迷いを減らし確実にステップアップできます。

今日の学びをKWLの3×3行に書き、まずは1コマンドだけ回してみましょう。それが次の理解を引き寄せる一歩になります。

学びを“実務”へつなぐ最短ルート

独学で積み上げた「わかった」を、仕事で使える「できる」へ。
学習ハブの内容を踏まえて、実務に直結する学習設計・添削・質問環境を整えたい人は、下記のページで具体的な進め方を確認してください。

Bash玄

はじめまして!Bash玄です。

エンジニアとしてシステム運用に携わる中で、手作業の多さに限界を感じ、Bashスクリプトを活用して業務を効率化したのがきっかけで、この道に入りました。「手作業は負け」「スクリプトはシンプルに」をモットーに、誰でも実践できるBashスクリプトの書き方を発信しています。

このサイトでは、Bashの基礎から実践的なスクリプト作成まで、初心者でもわかりやすく解説しています。少しでも「Bashって便利だな」と思ってもらえたら嬉しいです!

# 好きなこと
- シンプルなコードを書くこと
- コマンドラインを快適にカスタマイズすること
- 自動化で時間を生み出すこと

# このサイトを読んでほしい人
- Bashに興味があるけど、何から始めればいいかわからない人
- 定型業務を自動化したい人
- 効率よくターミナルを使いこなしたい人

Bashの世界に一歩踏み出して、一緒に「Bash道」を極めていきましょう!

Bash玄をフォローする