journalctl フィルタビルダー
複数条件を組み合わせて、journalctl コマンドを生成します。
基本フィルタ
詳細フィルタ (FIELD=VALUE)
同じフィールドを複数並べると OR、異なるフィールドを並べると AND の挙動になります(journalctl の仕様)。
文字列フィルタ
実行時はパイプで grep -E
を付与します(任意)。
生成コマンド
コピーしました
systemd 環境では、journalctl
コマンドを利用してログを参照します。しかし、オプションやフィルタ条件が多く、複雑な抽出条件を毎回手書きで入力するのは手間がかかります。
そこで役立つのが、この journalctl コマンド生成ツール です。必要な条件を入力するだけで、即座に最適な journalctl
コマンドを生成できます。
このツールでできること
- サービスユニット名(
-u nginx.service
など)の指定 - プライオリティ(
-p 3
など)の選択 - 表示範囲(
--since
/--until
)の入力 - ブート単位(
-b
)でのログ抽出 - リアルタイム表示(
-f
)、降順(-r
)、カーネルログ(-k
)の切り替え - 詳細フィルタ(
_PID=1234
、_COMM=sshd
、SYSLOG_IDENTIFIER=cron
など)の追加 - 文字列検索(後段に
grep -E
を付与) - 完成したコマンドのワンクリックコピー
直感的に条件を組み合わせられるため、journalctl の 複雑なフィルタ構文を覚える必要がありません。
使い方
- 基本フィルタを設定
ユニット名、プライオリティ、表示範囲、ブート回数などを入力します。 - 詳細フィルタを追加
FIELD=VALUE
形式でフィールドを指定し、任意の条件を組み合わせます。- 同じフィールドを複数指定 → OR 条件
- 異なるフィールドを複数指定 → AND 条件
- オプションを選択
-f
(リアルタイム)、-r
(降順)、--no-pager
などをチェックで選べます。 - コマンドをコピー
生成されたコマンドをそのままコピーし、ターミナルで実行してください。
利点
- オプションを忘れても大丈夫:GUI操作で条件を選択するだけ
- コマンド打ち間違いを防げる:一発コピーで正確なコマンドを取得
- 学習効率アップ:生成されたコマンドを見ながら journalctl の構文を覚えられる
- 実務での時間短縮:障害調査やログ解析にすぐ活用できる
想定する利用シーン
- サーバー運用者がサービスごとのエラーログを調べたいとき
- 開発者がテスト環境で特定の PID やユーザーのログだけを見たいとき
- 障害対応で、時間範囲を限定してログを抽出したいとき
- journalctl に不慣れなエンジニアが、正しいコマンドの書き方を確認したいとき
このツールを使えば、複雑な journalctl のコマンドをいちいち調べる必要がなくなり、効率よく systemd ログを抽出できます。
参考リンク
- journalctl の使い方まとめ(Qiita: nouernet)
journalctl の主要オプションやフィルタ方法を整理した記事。複雑な条件指定の基礎理解に役立ちます。 - systemd の基本操作メモ(Qiita: nouernet)
systemctl と journalctl のよく使う操作をまとめたリファレンス。日常利用の確認に便利です。 - systemd-journald のマニュアル(man7.org)
journalctl の公式マニュアル。オプションやフィールド指定の詳細な仕様はこちらを参照できます。