printenv コマンドは、シェルに設定されている環境変数を表示するためのコマンドです。
プログラムの動作確認や、PATH・LANG などの環境設定を確認するときに利用されます。
構文(Syntax)
printenv [変数名]
主なオプション一覧
| オプション | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|
| (なし) | すべての環境変数を一覧表示 | printenv |
変数名 | 特定の環境変数を表示 | printenv PATH |
-0 | 出力を改行ではなく NUL 文字で区切る | printenv -0 |
実行例
すべての環境変数を表示
printenv
出力例:
PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin
HOME=/home/user
LANG=en_US.UTF-8
SHELL=/bin/bash
特定の環境変数を表示
printenv PATH
出力例:
/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin
出力を NUL 区切りにする
printenv -0
(スクリプトでのパースに便利)
エラー例(存在しない変数)
printenv NOTFOUND
出力例:
(何も表示されない)
関連コマンド
env: 環境変数を表示・設定してコマンドを実行する。set: シェル変数と関数を含めた一覧を表示する。export: 環境変数を新たに定義する。
備考
- 引数を指定しない場合、すべての環境変数が表示されます。
- 存在しない変数を指定した場合は何も出力されませんが、終了コードは 非ゼロ になります。
- POSIXに準拠した基本的なコマンドで、ほとんどのLinux/Unix環境で利用可能です。
参考
- manページ: https://man7.org/linux/man-pages/man1/printenv.1.html
- GNU Coreutils公式: https://www.gnu.org/software/coreutils/

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