パソコンで「たくさんのファイルをまとめてコピーしたい」と思ったことはありませんか?
写真をフォルダごとバックアップしたい、テキストファイルを一括で複製したい、作業用に設定ファイルを残しておきたい…。こうした作業はマウスでドラッグ&ドロップしてもできますが、数が多いと時間がかかったり、途中でミスをしやすいのが難点です。
そんなときに役立つのがターミナルやコマンドプロンプトでの操作です。特に Linux や macOS で使える cp
コマンドを知っておくと、ファイルコピーがぐっと楽になります。
コマンドでコピーするメリット
「わざわざ黒い画面で操作する必要あるの?」と思う方もいるかもしれません。しかしコマンド操作には次のようなメリットがあります。
- 一瞬で完了:数百〜数千のファイルもまとめて処理できる
- 正確:マウス操作での選択ミスがない
- 自動化できる:同じコピー作業を繰り返し実行できる
- 細かい条件指定:更新日が新しいファイルだけコピー、特定の拡張子だけコピー、といった柔軟な使い分けが可能
効率化とミス防止の両方を兼ね備えているのがコマンドでのファイル操作の強みです。
cpコマンドの基本
ファイルコピーを行う基本的な書き方はとてもシンプルです。
cp コピー元 コピー先
例えば「file.txt」を「file_backup.txt」としてコピーしたい場合は次のように入力します。
cp file.txt file_backup.txt
これだけでファイルが複製されます。慣れれば、エクスプローラーやFinderでコピーするより速くて正確です。
フォルダごとコピーする方法
写真やプロジェクトのフォルダを丸ごとコピーしたいときは -r
オプションを使います。
cp -r project/ project_backup/
このように入力すれば、フォルダの中身をすべてコピーできます。マウス操作でフォルダを開いて一つずつ選択する必要がなく、大量データを扱うときに特に便利です。
よくある実用シーン
- 設定ファイルをコピーしてバックアップを取る
- プロジェクトを丸ごとコピーして別環境で試す
- 大量のファイルをコピーして外付けHDDに保存する
普段はマウス操作で行っている作業も、コマンドを使えば数秒で完了します。
まとめ
ファイルコピーはマウス操作でもできますが、大量処理や正確さを求めるならコマンド操作が有利です。cp
コマンドを覚えておけば、単体のファイルコピーからフォルダ全体のバックアップまで幅広く対応できます。効率化やミス防止につながるため、日常の作業や仕事で大量のデータを扱う方に特におすすめです。
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