LPIC(Linux Professional Institute Certification)|範囲・学習計画・参考資料まとめ

概要

LPIC は Linux Professional Institute(LPI)が提供するグローバル認定で、LPIC-1(101/102)→ LPIC-2(201/202)→ LPIC-3(単科 300/303/305/306) の階層構造です。本稿は特に LPIC-1 を中心に、出題範囲・学習計画・参考資料をひとまとめにします。LPIC-1 は 2 科目(101-500・102-500)に合格して取得。各試験は 90 分/60問(多肢選択+穴埋め) で、有効期間は原則 5 年 です。 (Linux Professional Institute (LPI))

  • 想定読者:Linux 初学者〜実務 1 年未満
  • 前提スキル:ファイル操作・権限・エディタ基礎
  • 合格目標:学習 60–90 時間(個人差あり)

試験情報(要点:LPIC-1)

項目内容
試験形式CBT(ピアソンVUE)。多肢選択+穴埋め。各 90 分 60 問。
出題言語日本語・英語ほか(テストセンター/OnVUE いずれも対応)
認定要件101-500 と 102-500 の両方に合格
有効期限5 年(上位合格で延伸。再受験規定あり)
再受験ポリシー初回不合格→7 日待機、2 回目以降→14 日待機。合格後は2 年間再受験不可。
受験料国・通貨で変動。LPI 公式の Exam Pricing を確認。

出典:LPI 公式 LPIC-1 概要/認定サマリー、Pearson VUE の再受験規定、LPI 再受験ポリシー、料金ページ。 (Linux Professional Institute (LPI))

出題範囲(LPIC-1 101/102 の主題)

101 試験(例):システムアーキテクチャ、Linux インストールとパッケージ管理、GNU/Unix コマンド、デバイス・ファイルシステム・FHS
102 試験(例):シェル・スクリプト・データ管理、ユーザーインターフェースとデスクトップ、管理タスク、必須システムサービス、ネットワーク基礎、セキュリティ
(実際の配点・詳細はObjectivesを必ず参照) (Linux Professional Institute (LPI))

学習の道筋(章立てと到達基準:LPIC-1 想定)

  1. ファイル/権限/検索(101)
    到達基準:chmod/chown/find を要件から逆引きで使える。
    推奨演習:権限トラブルの再現→原因切り分けメモ化。
  2. パイプ&フィルタ/正規表現(101)
    到達基準:grep/sed/awk で抽出→整形→集計を 3 ステップで再現。
  3. パッケージ管理と起動管理(101)
    到達基準:apt/dpkgyum/rpm を相互に置換でき、systemd の起動・自動起動・ログ確認ができる。
  4. シェル基礎と自動化(102)
    到達基準:単一シェルスクリプトで引数・分岐・ループ・cron を安定実装。
  5. ネットワーク基礎とサービス(102)
    到達基準:疎通→名前解決→FW→サービスの段階デバッグを説明・実演できる。
  6. セキュリティ基礎(102)
    到達基準:アカウント管理・権限強化・ログ監査の標準手順を再現。

学習時間の目安

  • 合計:60–90 時間(例:25 分×2 セット/日 × 8–12 週)
  • 配分目安:基礎 40%/頻出 40%/模試・直前 20%

週末は objectives 準拠の章末問題や模試で到達度を確認。試験は 90 分・60 問のため、1 問 1.5 分前後のテンポを体に入れておく。 (Linux Professional Institute (LPI))

弱点克服の順序(推奨)

  1. 権限・所有権/検索(短時間で得点が伸びる)
  2. パイプ&フィルタ/正規表現(横断頻出・実務直結)
  3. systemd/ログ/ネットワーク基礎(実技寄り・差がつく領域)

推奨参考資料

  • 一次情報:LPIC-1 Overview/Objectives(最優先で随時確認) (Linux Professional Institute (LPI))
  • 公式学習素材(無償):LPI Learning(102-500 などの整理済み教材) (learning.lpi.org)
  • 模試・演習:各社ラボ/模試サービス(最新 objectives 準拠を選定)

演習・ハンズオン(外部/bash道)

学習ログ(コピペ用)

日付:
学習セット:□ 1 □ 2 □ 3
今日できた:
詰まった点:
明日やること:

模試・直前対策(LPIC-1)

  • 直前 1 週間:権限/パイプ&フィルタ/systemd/ログ/ネットワークを 30 分サイクルで高速回転
  • 当日の戦術:1 周目は易問先取り→2 周目で計算・長文系→フラグ見直しで終了 10 分を確保

よくある質問(FAQ)

Q. 受験順はありますか?
A. LPIC-1 は 101→102 の順でなくても問題ありません。双方合格で認定されます。 (Linux Professional Institute (LPI))

Q. 再受験の待機期間は?
A. 初回不合格後は 7 日、2 回目以降は 14 日。合格後は 2 年間同一試験を受けられません。 (pearsonvue.com)

Q. 料金は?
A. 国とバウチャーにより変動するため、LPI の Exam Pricing ページで最新を確認してください。 (Linux Professional Institute (LPI))

参考リンク

注:バージョン更新(例:101-500/102-500)時は旧版が 6 か月併走する運用があります。学習中の objectives と受験バージョンを必ず一致させてください。 (Linux Professional Institute (LPI))

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