useradd – 新しいユーザーを作成するコマンド

ユーザー管理
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useradd コマンドは、Linux システムに新しいユーザーアカウントを作成するためのコマンドです。
実務では、開発者やサービス専用のユーザーを追加する際に利用されます。

構文(Syntax)

useradd [オプション] USER

主なオプション一覧

オプション説明使用例
-mホームディレクトリを作成sudo useradd -m alice
-d DIRホームディレクトリを指定sudo useradd -m -d /home/alice alice
-s SHELLログインシェルを指定sudo useradd -m -s /bin/zsh alice
-g GROUPプライマリグループを指定sudo useradd -m -g developers alice
-G GROUPS補助グループを指定(カンマ区切り)sudo useradd -m -G wheel,staff alice
-c COMMENTコメント(GECOS フィールド)を設定sudo useradd -m -c "Alice Dev Account" alice
-u UIDユーザーIDを指定sudo useradd -m -u 1500 alice
-e DATEアカウントの有効期限を設定(YYYY-MM-DD)sudo useradd -m -e 2025-12-31 alice
-rシステムユーザーとして作成(サービス用)sudo useradd -r nginx

実行例

通常のユーザーを作成

sudo useradd -m alice

/home/alice が作成され、ユーザー alice が追加される)

ログインシェルを指定してユーザーを作成

sudo useradd -m -s /bin/zsh bob

(ユーザー bob のデフォルトシェルが /bin/zsh になる)

プライマリグループを指定して作成

sudo useradd -m -g developers charlie

(ユーザー charlie のプライマリグループが developers になる)

補助グループに参加させて作成

sudo useradd -m -G wheel,staff dave

(ユーザー davewheelstaff の補助グループに所属)

エラー例(sudoなしで実行)

useradd eve

出力例:

useradd: Permission denied.
useradd: cannot lock /etc/passwd; try again later.

関連コマンド

  • usermod : 既存ユーザーの属性を変更
  • userdel : ユーザーを削除
  • passwd : ユーザーのパスワードを設定または変更
  • groups : ユーザーが所属するグループを確認

備考

  • 新規ユーザー作成後は、passwd USER でパスワードを設定する必要があります。
  • 作成した情報は /etc/passwd, /etc/group, /etc/<shadow> に保存されます。
  • -m を付けない場合、ホームディレクトリが作成されないため注意が必要です。
  • サービス用アカウントは -r で作成するのが一般的です。

参考

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