passwd – ユーザーのパスワードを変更するコマンド

ユーザー管理
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passwd コマンドは、Linux システム上のユーザーアカウントに対してパスワードを設定・変更するためのコマンドです。
実務では、初回ログイン時のパスワード設定やセキュリティ強化のための定期的なパスワード変更に利用されます。

構文(Syntax)

passwd [オプション] [USER]

主なオプション一覧

オプション説明使用例
(なし)自分自身のパスワードを変更passwd
USER指定したユーザーのパスワードを変更(管理者権限が必要)sudo passwd alice
-d USER指定したユーザーのパスワードを削除(パスワードなしログイン可)sudo passwd -d alice
-l USERユーザーアカウントをロック(ログイン不可)sudo passwd -l bob
-u USERユーザーアカウントをアンロックsudo passwd -u bob
-e USERパスワードを即時期限切れにして次回ログイン時に変更を強制sudo passwd -e charlie
-S USERユーザーのパスワード状態を表示sudo passwd -S alice

実行例

自分のパスワードを変更

passwd

出力例:

Changing password for alice.
(current) UNIX password:
New password:
Retype new password:
passwd: password updated successfully

管理者が他ユーザーのパスワードを変更

sudo passwd bob

出力例:

New password:
Retype new password:
passwd: password updated successfully

パスワードを削除(無効化)

sudo passwd -d charlie

出力例:

passwd: password expiry information changed.

アカウントをロック

sudo passwd -l dave

出力例:

passwd: password expiry information changed.

パスワード状態を確認

sudo passwd -S eve

出力例:

eve L 08/21/2025 0 99999 7 -1

L はロックされている状態を意味する)

エラー例(sudoなしで他人のパスワードを変更)

passwd root

出力例:

passwd: Permission denied

関連コマンド

  • usermod : ユーザー情報の変更(グループ、シェルなど)
  • useradd : 新しいユーザーの作成
  • userdel : ユーザー削除
  • chage : パスワードの有効期限やポリシーを管理

備考

  • 設定は /etc/<shadow> に保存されます。
  • 一般ユーザーは自分のパスワードのみ変更可能です。
  • 管理者は任意のユーザーのパスワードを変更できます。
  • -d-l オプションはセキュリティリスクになる場合があるため、特別な用途以外では使用しないことが推奨されます。

参考

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Bash玄

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