nslookup – DNSサーバーに問い合わせるコマンド

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nslookup コマンドは、指定したホスト名やIPアドレスについて、DNSサーバーに問い合わせを行い、対応するレコード情報を取得するためのツールです。
ドメイン名からIPアドレスを調べたり、逆引きでIPアドレスからホスト名を確認する際に利用されます。

構文(Syntax)

nslookup [オプション] [NAME | IP] [DNS_SERVER]
  • NAME: 照会したいホスト名やドメイン名
  • IP: 逆引きを行いたいIPアドレス
  • DNS_SERVER: 問い合わせ先DNSサーバー(省略時はシステムのデフォルト)

主なオプション一覧

オプション説明使用例
なし指定したホスト/IPを問い合わせnslookup example.com
-type=TYPEレコードタイプを指定(A, MX, NSなど)nslookup -type=MX example.com
-debugデバッグ情報を表示nslookup -debug example.com
-port=NUMポート番号を指定(デフォルト53)nslookup -port=5353 example.com
-timeout=NUMタイムアウト秒数を指定nslookup -timeout=10 example.com

※オプションは環境によって表記が set type=MX などになる場合もあります(対話モード)。

実行例

ドメイン名からIPアドレスを調べる

nslookup example.com

出力例:

Server:   8.8.8.8
Address:  8.8.8.8#53

Non-authoritative answer:
Name:    example.com
Address: 93.184.216.34

IPアドレスから逆引きする

nslookup 8.8.8.8

出力例:

8.8.8.8.in-addr.arpa  name = dns.google

MXレコードを調べる

nslookup -type=MX example.com

出力例:

example.com   mail exchanger = 10 mail.example.com.

特定のDNSサーバーに問い合わせる

nslookup example.com 1.1.1.1

(CloudflareのDNSサーバーに問い合わせ)

対話モードで利用する

nslookup
> set type=NS
> example.com

関連コマンド

  • dig: 詳細かつ柔軟なDNS問い合わせツール。
  • host: シンプルなDNS問い合わせ用コマンド。
  • ping: ドメイン名解決後に疎通確認を行う。

備考

  • nslookup は古くから使われているツールですが、非推奨(deprecated)扱いとされることがあります。
  • 現在は dighost が推奨されるケースが多いですが、簡易調査や古い環境では nslookup が便利です。
  • Linuxでは bind-utils(RedHat系)や dnsutils(Debian系)パッケージに含まれています。

参考

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