head – ファイルの先頭を表示するコマンド

整形・フォーマット
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head コマンドは、テキストファイルの先頭部分を表示するためのコマンドです。
実務では、大きなログファイルやデータファイルの冒頭を確認して内容を把握する際に利用されます。

構文(Syntax)

head [オプション] [FILE...]

主なオプション一覧

オプション説明使用例
(なし)ファイル先頭10行を表示head /var/log/syslog
-n NUM指定した行数を先頭から表示head -n 50 /var/log/syslog
-c NUM指定したバイト数を先頭から表示head -c 100 file.txt
-q複数ファイルを表示する際にヘッダーを表示しないhead -q file1 file2
-v複数ファイルを表示する際に必ずヘッダーを表示head -v file1 file2

実行例

ファイルの先頭10行を表示

head /var/log/syslog

出力例(例示):

Aug 21 09:00 server systemd[1]: Starting Daily apt download activities...
Aug 21 09:00 server systemd[1]: Started Daily apt download activities.
...

ファイルの先頭50行を表示

head -n 50 /var/log/syslog

ファイルの先頭100バイトを表示

head -c 100 file.txt

出力例:

This is the beginning of the file...

複数ファイルの先頭を表示

head -n 5 file1.txt file2.txt

出力例:

==> file1.txt <==
(先頭5行)

==> file2.txt <==
(先頭5行)

エラー例(存在しないファイル)

head missing.txt

出力例:

head: cannot open 'missing.txt' for reading: No such file or directory

関連コマンド

  • tail : ファイルの末尾を表示
  • less : ファイルをページ単位で閲覧
  • cat : ファイル全体を表示
  • grep : 特定の文字列を検索

備考

  • デフォルトでは 10行 を表示します。
  • -n-c を同時に指定することはできません。
  • 一般ユーザーでも利用可能ですが、対象ファイルの読み取り権限が必要です。

参考

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Bash玄

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