groupadd – 新しいグループを作成するコマンド

グループ管理
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groupadd コマンドは、新しいグループを Linux システムに追加するためのコマンドです。
実務では、特定のプロジェクトやサービス用に専用のグループを作成し、ユーザー管理やアクセス権限を整理する際に利用されます。

構文(Syntax)

groupadd [オプション] GROUP

主なオプション一覧

オプション説明使用例
-g GIDグループIDを指定して作成sudo groupadd -g 1050 developers
-rシステムグループとして作成(低い GID を使用)sudo groupadd -r sysgroup
-f既に存在する場合はエラーにせず終了sudo groupadd -f developers
-K KEY=VALUE/etc/login.defs の設定を一時的に上書きsudo groupadd -K GID_MIN=2000 newgroup

実行例

通常のグループを作成

sudo groupadd developers

(エラー出力なし → /etc/groupdevelopers が追加される)

特定の GID を持つグループを作成

sudo groupadd -g 1500 projectX

/etc/group に GID 1500 の projectX が追加される)

システムグループを作成

sudo groupadd -r sysbackup

/etc/group に低い GID の sysbackup が追加される)

既存グループを再作成しようとしてエラー

sudo groupadd developers

出力例:

groupadd: group 'developers' already exists

エラー例(sudoなしで実行)

groupadd testgroup

出力例:

groupadd: Permission denied.
groupadd: cannot lock /etc/group; try again later.

関連コマンド

  • gpasswd : 既存グループのパスワードやメンバーを管理
  • groupdel : グループを削除
  • groupmod : グループ名や GID を変更
  • usermod : ユーザーを特定のグループに追加

備考

  • グループ情報は /etc/group に保存されます。
  • GID は自動で割り当てられますが、-g で指定可能です。
  • 一般ユーザーは権限がなく、通常は sudo が必要です。
  • システム管理者向けのコマンドであり、誤って既存の GID と競合しないよう注意が必要です。

参考

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