gpasswd – グループのパスワード管理とメンバー管理コマンド

ユーザー管理
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gpasswd コマンドは、Linux のグループ管理に使われるコマンドで、グループパスワードの設定やグループ管理者・メンバーの追加・削除を行えます。
実務では、特定のグループにユーザーを追加してアクセス権限を管理する場面で利用されます。

構文(Syntax)

gpasswd [オプション] GROUP

主なオプション一覧

オプション説明使用例
(なし)グループパスワードを設定するsudo gpasswd developers
-a USER指定したユーザーをグループに追加sudo gpasswd -a alice developers
-d USER指定したユーザーをグループから削除sudo gpasswd -d bob developers
-A USER1[,USER2,...]グループ管理者を設定(既存を上書き)sudo gpasswd -A alice developers
-M USER1[,USER2,...]グループメンバーを一括設定(既存を上書き)sudo gpasswd -M "alice,bob" developers
-rグループパスワードを削除sudo gpasswd -r developers

実行例

グループにユーザーを追加

sudo gpasswd -a alice developers

出力例:

Adding user alice to group developers

グループからユーザーを削除

sudo gpasswd -d bob developers

出力例:

Removing user bob from group developers

グループ管理者を設定

sudo gpasswd -A alice developers

(エラー出力はなし。alice が管理者に設定される)

グループパスワードを削除

sudo gpasswd -r developers

出力例:

Password removed from group developers

エラー例(sudoなしで実行)

gpasswd -a alice developers

出力例:

gpasswd: Permission denied.

関連コマンド

  • groupadd : 新しいグループを作成するコマンド
  • groupdel : グループを削除するコマンド
  • groupmod : グループ名や GID を変更するコマンド
  • usermod : ユーザーをグループに追加・削除する際にも利用できる

備考

  • 一般ユーザーは基本的に sudo 権限がないと操作できません。
  • グループ情報は /etc/group ファイルに保存されます。gpasswd は直接このファイルを編集する代替手段です。
  • GNU/Linux では gpasswd が標準搭載されていますが、BSD 系 OS では利用できないことがあります。

参考

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