git tag – タグを作成・一覧表示・削除するコマンド

リポジトリ管理

git tag コマンドは、特定のコミットに名前(タグ)を付けるためのコマンドです。
バージョン管理でリリース時点を示す目印として利用されます。

構文(Syntax)

git tag [オプション] [タグ名] [コミットID]

主なオプション一覧

オプション説明使用例
(なし)タグ一覧を表示git tag
<タグ名>現在のコミットにタグを作成git tag v1.0.0
<タグ名> <コミットID>特定のコミットにタグを作成git tag v1.0.0 abc1234
-a <タグ名>注釈付きタグを作成(署名・メッセージ付き)git tag -a v1.0.0 -m "Release v1.0.0"
-d <タグ名>タグを削除git tag -d v1.0.0
-l "<パターン>"パターンに一致するタグを一覧git tag -l "v1.*"
-s <タグ名>GPG署名付きタグを作成git tag -s v1.0.0 -m "Signed release"

実行例

タグ一覧を表示

git tag

出力例:

v1.0.0
v1.1.0
v2.0.0

通常のタグを作成

git tag v1.0.0

特定のコミットにタグを作成

git tag v1.0.0 abc1234

注釈付きタグを作成

git tag -a v1.0.0 -m "Release version 1.0.0"

GPG署名付きタグを作成

git tag -s v1.0.0 -m "Signed release v1.0.0"

タグを削除

git tag -d v1.0.0

タグをパターン検索

git tag -l "v2.*"

出力例:

v2.0.0
v2.1.0

エラー例(同名タグがすでに存在)

git tag v1.0.0

出力例:

fatal: tag 'v1.0.0' already exists

関連コマンド

  • git push --tags : すべてのタグをリモートに送信する。
  • git show <タグ名> : タグが指すコミットの詳細を表示する。
  • git checkout <タグ名> : タグの状態に切り替える(detached HEAD になる)。

備考

  • タグには 軽量タグ(lightweight)注釈付きタグ(annotated) の2種類があります。
    • 軽量タグ: 単なる名前の付与。
    • 注釈付きタグ: 作成者・日付・メッセージ・署名を含む。
  • リモートには自動では送信されないため、共有する場合は git push origin <タグ名> または git push --tags が必要です。

参考

Bash玄

はじめまして!Bash玄です。

エンジニアとしてシステム運用に携わる中で、手作業の多さに限界を感じ、Bashスクリプトを活用して業務を効率化したのがきっかけで、この道に入りました。「手作業は負け」「スクリプトはシンプルに」をモットーに、誰でも実践できるBashスクリプトの書き方を発信しています。

このサイトでは、Bashの基礎から実践的なスクリプト作成まで、初心者でもわかりやすく解説しています。少しでも「Bashって便利だな」と思ってもらえたら嬉しいです!

# 好きなこと
- シンプルなコードを書くこと
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