パソコンで作業をしていると「このファイルの中にあの言葉が書いてあったはずなのに見つからない」と困ることはありませんか?
エディタで一つずつ開いて検索するのは面倒ですし、数百のファイルや大量のログを扱う場合は現実的ではありません。
こうしたときに役立つのが、ターミナルで使える grep
コマンドです。指定したキーワードをテキストファイルの中から一瞬で探し出してくれるため、効率的に情報を見つけることができます。
ファイル内の文字列を検索する
基本的な使い方はとてもシンプルです。
grep "検索したい文字" ファイル名
例えば、notes.txt
の中から「error」という単語を探す場合は次のように入力します。
grep "error" notes.txt
このコマンドを実行すると、ファイルの中で「error」が含まれている行だけが表示されます。
複数のファイルから検索する
一つのファイルだけでなく、複数のファイルをまとめて検索することも可能です。
grep "TODO" *.txt
この場合、フォルダ内の .txt
ファイルすべてを対象にして「TODO」という文字が含まれる行を表示します。大量のファイルから特定の情報を探すときに便利です。
行番号を表示して探しやすくする
検索結果と一緒に行番号も表示したい場合は -n
オプションを付けます。
grep -n "error" log.txt
これで「error」が含まれる行番号も表示されるので、修正や確認の際に役立ちます。
部分一致ではなく完全一致で探す
似た単語が多く含まれている場合は、完全一致で検索することもできます。
grep -w "main" code.c
これにより「main」という単語そのものだけが対象となり、他の単語に含まれている文字列は無視されます。
grepを使うメリット
- 膨大なファイルの中から瞬時に検索できる
- エディタで一つずつ開かなくても済む
- 条件を細かく指定して必要な情報だけを抜き出せる
文書の整理、ログのチェック、ソースコードの確認など、日常的な作業を大幅に効率化できます。
まとめ
テキストファイルの中身を探したいときは、grep
コマンドを使うと一瞬で解決できます。
単一ファイルの検索から複数ファイルの横断検索まで柔軟に対応でき、行番号や条件指定も可能。大量のデータを扱う人にとって、作業時間の短縮や効率化に欠かせないツールです。
普段はエディタや検索機能に頼っている方も、grepを使えば「欲しい情報をすぐに見つける」快適さを実感できるはずです。
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