lastb コマンドは、Linux システムのログ (/var/log/btmp) を参照し、ログイン失敗の履歴 を表示するコマンドです。
実務では、不正アクセスの試行やパスワード間違いによるログイン失敗を調査する際に利用されます。
構文(Syntax)
lastb [オプション] [USER] [TTY...]
主なオプション一覧
| オプション | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|
| (なし) | すべての失敗履歴を表示 | sudo lastb |
-n NUM | 最新の NUM 件のみ表示 | sudo lastb -n 10 |
-f FILE | /var/log/btmp 以外のログファイルを指定 | sudo lastb -f /path/to/btmp |
-R | ホスト名を表示しない | sudo lastb -R |
-a | 最後の列にホスト名を表示 | sudo lastb -a |
-x | システムシャットダウンや再起動の情報も表示 | sudo lastb -x |
実行例
すべての失敗ログを表示
sudo lastb
出力例:
alice tty2 192.168.1.10 Fri Aug 21 09:20 - 09:20 (00:00)
bob ssh:notty 203.0.113.5 Fri Aug 21 08:15 - 08:15 (00:00)
最新 5 件のみ表示
sudo lastb -n 5
出力例:
eve ssh:notty 198.51.100.7 Fri Aug 21 10:05 - 10:05 (00:00)
...
特定ユーザーの履歴を確認
sudo lastb alice
出力例:
alice tty2 192.168.1.10 Fri Aug 21 09:20 - 09:20 (00:00)
エラー例(sudoなしで実行)
lastb
出力例:
lastb: Permission denied
関連コマンド
last: 成功したログイン履歴を表示faillog: ユーザーごとのログイン失敗回数を管理who: 現在ログインしているユーザーを表示w: ログイン中のユーザーと稼働状況を表示
備考
lastbは/var/log/btmpファイルを参照して動作します。- ログサイズが大きくなると表示に時間がかかることがあります。
- セキュリティ監査や不正アクセス調査に有効ですが、ログローテーション設定により古い記録が消える点に注意が必要です。
- 一般ユーザーでは閲覧できず、管理者権限(
sudo)が必要です。
参考
- manページ: man7.org last(1)
- utmp/wtmp/btmp ファイル仕様: https://man7.org/linux/man-pages/man5/utmp.5.html

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