pyenv – Python バージョン管理ツール

環境変数
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pyenv は、複数の Python バージョンを簡単にインストール・切り替えできるツールです。
開発環境ごとに異なる Python バージョンを使い分けたい場合や、特定プロジェクトに専用のバージョンを設定したいときに利用されます。

構文(Syntax)

pyenv <コマンド> [オプション]

主なコマンド一覧

コマンド説明使用例
install <version>指定バージョンの Python をインストールpyenv install 3.11.6
uninstall <version>指定バージョンをアンインストールpyenv uninstall 3.9.10
versionsインストール済みの Python 一覧を表示pyenv versions
version現在利用中の Python バージョンを表示pyenv version
global <version>システム全体のデフォルトを設定pyenv global 3.10.8
local <version>カレントディレクトリ専用のバージョンを設定(.python-version に保存)pyenv local 3.9.7
shell <version>一時的にシェルで利用するバージョンを設定pyenv shell 3.8.13
which <command>実際に利用される Python のパスを表示pyenv which python
rehashshims を再構築pyenv rehash
updatepyenv を更新pyenv update

実行例

Python 3.11.6 をインストール

pyenv install 3.11.6

インストール済みバージョンを確認

pyenv versions

出力例:

  system
  3.9.10
* 3.11.6 (set by /home/user/.pyenv/version)

デフォルトの Python を設定

pyenv global 3.11.6

プロジェクトごとにバージョンを設定

cd myproject
pyenv local 3.9.10

myproject/.python-version に記録される)

一時的にシェルで利用するバージョンを変更

pyenv shell 3.8.13

実際に使われる Python のパスを確認

pyenv which python

出力例:

/home/user/.pyenv/versions/3.11.6/bin/python

エラー例(未インストールのバージョンを指定)

pyenv global 3.7.9

出力例:

pyenv: version `3.7.9' not installed

関連コマンド

  • python : 実際の Python 実行コマンド。
  • pip : パッケージ管理ツール。
  • virtualenv : 仮想環境を作成・管理するツール(pyenv-virtualenv と組み合わせ可能)。

備考

  • pyenv$PATH の先頭に shims を挟み込み、呼び出しを適切な Python バージョンに切り替える仕組み。
  • プロジェクトごとに異なるバージョンを .python-version ファイルで管理できるため、環境の切り替えが容易。
  • pyenv-virtualenv プラグインを導入すると仮想環境の作成・管理も統合できる。

参考

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Bash玄

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