ss – ソケットの状態を表示するコマンド

接続・インタフェース
スポンサーリンク

ss コマンドは、ネットワークソケットの使用状況を表示するためのツールです。
netstat の後継として推奨されており、TCP/UDPの接続状態やポートの待ち受け状態を確認する際に利用されます。

構文(Syntax)

ss [オプション]

主なオプション一覧

オプション説明使用例
-tTCPソケットを表示ss -t
-uUDPソケットを表示ss -u
-lLISTEN状態のソケットを表示ss -l
-aすべてのソケットを表示ss -a
-p使用中のプロセスを表示ss -pl
-nサービス名を解決せずに数値で表示ss -tn
-rアドレスを名前解決して表示ss -tr
-sソケットの統計情報を表示ss -s
-4IPv4ソケットのみ表示ss -4 -t
-6IPv6ソケットのみ表示ss -6 -t

実行例

TCP接続の一覧を表示

ss -t

出力例:

State     Recv-Q Send-Q Local Address:Port  Peer Address:Port
ESTAB     0      0      192.168.1.5:43210  93.184.216.34:https

LISTEN中のポートを確認

ss -ltn

出力例:

State   Recv-Q Send-Q Local Address:Port  Peer Address:Port
LISTEN  0      128    0.0.0.0:22          0.0.0.0:*
LISTEN  0      128    127.0.0.1:3306      0.0.0.0:*

使用プロセスを確認

sudo ss -plnt

出力例:

State   Recv-Q Send-Q Local Address:Port  Peer Address:Port   Process
LISTEN  0      128    0.0.0.0:22          0.0.0.0:*          users:(("sshd",pid=1234,fd=3))

UDPソケットを表示

ss -u

出力例:

State   Recv-Q Send-Q Local Address:Port  Peer Address:Port
UNCONN  0      0      127.0.0.1:323       0.0.0.0:*

ソケット統計情報

ss -s

出力例:

Total: 137 (kernel 150)
TCP:   15 (estab 5, closed 8, orphaned 0, synrecv 0, timewait 8/0), ports 0
UDP:   4

エラー例(無効なオプション)

ss -z

出力例:

ss: invalid option -- 'z'

関連コマンド

  • netstat : 古くからあるネットワーク接続確認コマンド。
  • lsof -i : プロセスごとにネットワークソケットを確認できる。
  • nmap : リモートホストのポートスキャンが可能。

備考

  • ssiproute2 パッケージに含まれています。
  • root 権限がない場合、一部のプロセス情報が表示されないことがあります。
  • netstat より高速で、詳細なソケット情報を得られるため推奨されています。

参考

スポンサーリンク
Bash玄

はじめまして!Bash玄です。

エンジニアとしてシステム運用に携わる中で、手作業の多さに限界を感じ、Bashスクリプトを活用して業務を効率化したのがきっかけで、この道に入りました。「手作業は負け」「スクリプトはシンプルに」をモットーに、誰でも実践できるBashスクリプトの書き方を発信しています。

このサイトでは、Bashの基礎から実践的なスクリプト作成まで、初心者でもわかりやすく解説しています。少しでも「Bashって便利だな」と思ってもらえたら嬉しいです!

# 好きなこと
- シンプルなコードを書くこと
- コマンドラインを快適にカスタマイズすること
- 自動化で時間を生み出すこと

# このサイトを読んでほしい人
- Bashに興味があるけど、何から始めればいいかわからない人
- 定型業務を自動化したい人
- 効率よくターミナルを使いこなしたい人

Bashの世界に一歩踏み出して、一緒に「Bash道」を極めていきましょう!

Bash玄をフォローする

コメント