業務の効率を上げるためには、いかにして日々のタスクを迅速にこなすかが重要です。その中でも、Bashのワンライナーを活用することで、コマンドラインでの作業を大幅にスピードアップさせることができます。Bash(バッシュ)とは、LinuxやUnixなどのオペレーティングシステムでよく使われるシェルで、スクリプトの自動化やコマンドラインでの操作を効率よく行えます。ここでは、業務を効率化するために知っておきたいBashの時短ワンライナーをご紹介します。
1. ファイル内の特定の単語を検索する
何らかのログや設定ファイルの中から特定の単語を素早く見つけたい時があります。そんな時に使えるのが、以下のワンライナーです。
grep "検索したい単語" ファイル名
このワンライナーは指定したファイル内から特定のキーワードを検索し、その行を出力します。より高度な検索が必要ならば、正規表現を利用することも可能です。
2. 参加者一覧の行数を数える
会議の参加者が記載されたリストなど、特定のファイルの行数をカウントしたい場合には以下を使います。
wc -l ファイル名
このコマンドは与えられたファイル内の行数をカウントしてくれます。これにより、参加者数を素早く把握することができます。
3. ディスク使用量をまとめて確認する
ディスク使用量を確認するために何度もフォルダを開くのは非常に手間です。以下のコマンドで簡単に使用量を一覧できます。
du -sh *
各ファイルやディレクトリの容量を素早く確認することが可能です。「-h」オプションを付けることで、人間が読みやすい形式で出力されます。
4. プログラムの実行時間を計測する
スクリプトやプログラムがどれほどの時間を要するのか把握したい時には、次のようにします。
time コマンド
これによって、指定したコマンドの実行時間を計測することができ、どのプロセスにどれくらい時間がかかっているのか把握することができます。
5. 定期的にコマンドを実行する
あるコマンドを一定間隔で実行し、その結果を確認したい場合は以下を使用します。
watch -n 秒数 コマンド
例えば、システムの負荷状況をリアルタイムで監視したい場合などに便利です。
6. 大量のファイルを一括でリネームする
多くのファイルを手動でリネームするのは効率が悪いです。以下のコマンドで一括でリネームが可能です。
for f in *.旧拡張子; do mv "$f" "${f%.旧拡張子}.新拡張子"; done
このワンライナーで、指定した拡張子のファイルを一括でリネームすることができます。
7. 現在の日時を簡単に取得する
スクリプトのログとして日付を使いたい時など、現在の日時を簡単に取得できます。
date +"%Y-%m-%d %H:%M:%S"
カスタムフォーマットで日時を出力することも簡単です。
8. システムの情報を確認する
システムの基本情報を素早く確認したい場合には、次のコマンドを使用します。
uname -a
カーネルバージョンやシステムアーキテクチャなど、基本的なシステム情報を一度に把握することができます。
9. プロセスのメモリ使用量を確認する
特定のプロセスがメモリをどれくらい使用しているのかを確認したい時には、以下を使用すると良いでしょう。
ps aux --sort=-%mem | head -n プロセス数
メモリ使用量の多いプロセスを上から順に確認することができます。
10. よく使う長いコマンドを簡単にする
よく使うが長いコマンドは、エイリアスを設定することで簡略化することが可能です。
alias 短縮名='実行したいコマンド'
これで、毎回長いコマンドを入力する手間が省け、頻繁に使う作業を迅速化できます。
これらのワンライナーを活用することで、日々の業務を大いに効率化することができるでしょう。コマンドラインの実行速度を最大限に活用し、生産性を高めましょう。
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